チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2008年4月19日
セラ僧院で新たに僧侶400人逮捕,ツァン僧院からも57人
19日付委員会発表のプレスリリースによれば、18日早朝3時頃、武装警官隊を満載した、およそ40台のトラックがラサのセラ僧院に押し寄せた。
開かない扉や窓は破壊され、僧侶たちは引き出された。夜中であったのでほとんどの僧侶は寝間着のままだったが、僧衣を纏うことも許されず、そのままその場で約400人が逮捕された。
度重なるこのような逮捕により、3月10日以前には700人いた僧侶のうち今残っているのは、子供の僧と老僧中心に100人ぐらいという。
逮捕された僧侶たちは夜中にテゥルン地区にあるレンガ工場に連れて行かれたという。
一方先に逮捕去れたデブン僧院の僧侶たちはネタン地区のある洞窟に軟禁されているとの情報が入っている。
<アムド、ツォロ県ゲパ スンドのツァン僧院>
では17日さらに20人の僧侶が逮捕された。これまでにこの僧院から57人の僧侶が逮捕されているという。
その他、アムドの歌手が逮捕されたり、森に逃げていたデモ参加者が家に帰ったところを逮捕されたりしたことも伝えている。詳しくは
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)