チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2008年4月17日
デリーのデモの続き
先ほどデリーのオリンピックリレーは終わりました。たったの2、3キロを70人がリレーして歩いただけ。何時ものように中国のトーチ護衛隊が目立ちましたが2人しか目立ちませんでした。それでも彼らが仕切ってるみたいでした。チベット人はもちろん近づくことはできません。とにかくインドのメディアはこんな警備は見たことがないと伝え、たとえば一人のチベット人が歩いているところに10人以上の警官が囲んでいるところなど写し、行き過ぎだとのコメントも。
ジャンタールマンタールにいるレポーターはチベット側に同情的な報道ばかりやってました。
インドメディアは一般にチベット側に加担気味であり、何にも大したこともしないチベット人たちに対しあまりに大袈裟な警備だと、警察を皮肉ったりしてました。
色んなグループが独自のチベットトーチを掲げて行進する様も流されていました。
写真はダラムサラを出るTYCの<独立トーチ>です。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)