チベットNOW@ルンタ

ダラムサラ通信 by 中原一博

2008年4月14日

ダラムサラ日本人Free Tibet Concert

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c404cd7f.JPG昨日の夕方、ダラムサラ日本隊がチベット人激励のた
めのチベットフリーコンサートを行ったことについて。

場所はいつものツクラカン前。
今夜のキャンドルマーチは日本人グループがジンタ(スポンサー)。

法王の居宅を一周するコルラを祈りの歌を唱えながら歩き終え
たキャンドルが広場に集まった。その数は700人ほどか。手
に手に輝くキャンドルの光が輝く。

全員でマニとドルマを唱えた後、主催者がチベットの現状、特
に、負傷者が手当てを受けられず死ぬ者もいること、山に逃げ
ている者たちのこと、拘置所での拷問のことなどを報告した。

そして、いよいよ日本人隊が大きな垂れ幕と共に登場。と、何
とその垂れ幕には<FREE TIBET プーランツェン>と書いて
あるではないか。<プーランツェン!>とチベット語で書いて
あった。

実はこの数時間前にリハーサルをルンタの屋上でやるというの
で出かけたとき、すでにこの問題のチベット語を見てしまって
た。「え、これ誰が書いたの?今この言葉禁句なんじゃなかっ
たっけ?いいのかな、、、」と言ったものの。「日本人だから
いいんじゃありません」と発起人のシェリー(日本人)さんの
答え。

それではついでにと、私が音頭を取って、最後に三回ずつ「Free
Tibet! Free Tibet!
! Free Tibet!!!」
「プーゲェーロー!プーゲェーロー!!プーゲェーロー!!!
」とやることになり、その練習までやりました。

もっともこれを本当に公共の場でやってもいいかどうか?主催者側に聞いて
みました。どうぞどうぞの顔ではなかったのですが「あなたた
ちは日本人だからいいんじゃないですか。この前にもそれやっ
たグループいるし」とのことでした。

始めソロで一人の日本人だいすけくんがチベットの事を思って新しく作曲し
た曲をギター片手に歌った。意味もだいたい解ったのであろう
、なかなかいい曲だったので、終わったときには会場から大き
な拍手が沸いた。

檀上で歌う日本人たち
ここで、シェリーがチベット語でチベット日本友好連帯の意義
と決意が語られ、これから歌われる<上を向いて歩こう>の意
味も説明され、一緒に歌おうと呼びかけた。歌詞は事前にチベ
ット人にも配られていた。

日本人は総勢30人、内楽器隊が8人、全員壇上に上がって
<上を向いて歩こう(すきやき)>を日本語、英語、チベット
語で歌った。会場のチベット人も歌ってた。
このチベット語の歌詞は誰が訳したのか良くできてるので送れ
たら添付します。

終わりに再びシェリーの挨拶があり、それに続いて
私にマイクが回ってきた。
「最近はこんな言葉はできるだけ叫んではいけないとか聞いて
はいるが、俺たちは日本人だし、いっしょに叫んだだけだと言
えばいいさ、
さあ、!!!>FreeTibet!と叫ぶところ

FREE TIBET! 続いて全員が<FREE TIBET!!> 
FREE TIBET!!  <FREE TIBET!!!>
FREE TIBET!!!  <FREE TIBET!!!!>

プーゲェロー!       <プーゲェロー!!>
プーゲェローー!!       <プーゲェローー!!!>
プーゲェローーー!!!       <プーゲェローーー!
!!!>
ほんとに気持ち良かった!
じつは前からこの場所で一度でいいから、これをやってみたか
ったのでした。

最後のしめはいつのもように<ツェメーユンテン>。
日本人もこの日のためにチベット語でこの歌を歌えるように練
習していたので、檀上からも日本人隊の歌声は大きく響いてい
ました。
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筆者プロフィール

中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro

1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)

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