ネパール地震被災女性自立支援

weavingルンタプロジェクトでは、チベット難民およびランタンの被災女性に機織り技能を習得させ、製作した商品を販売するシステムを立ち上げて継続的に仕事を発注することで、被災した女性たちの自立を支援します。

当期(2015年7月1日~2016年3月31日)は、①織物研修の実施、②商品の製作と買取り、③Websiteショップの立ち上げと販売、マーケティングを行い、継続的かつ長期的に仕事を発注できるシステムを立ち上げます。これらに必要な費用300万円を浜田省吾さんが設立・運営に関わっているJ.S.Foundation からご支援いただくことになりました。当期商品の売上金は、女性たちへの次回発注分の買取り費として使用するほか、新たな織手女性の募集、注文の発注と買取り費として使用させていただきます。

 

 

【1】支援対象者

 

①ランタンからの避難女性

langtangwomen今回の地震による雪崩でランタン谷は壊滅的被害を受け、全116世帯が全壊もしくは半壊しました。生き残った者たちは首都カトマンズのチベット仏教寺院にて避難生活を強いられています。
地震による雪崩で消えてしまったランタン谷の中心村ユルの代替地の場所は確定しておらず、未だ再建の目途は立っていません。
ランタン谷の女性たちは働き者で、谷での経済活動の中心を担っていました。トレッカーを対象とした茶店やゲストハウスの運営、農作物や家畜の乳絞りからの収入を断たれ、不便なテント生活がいつまで続くかわからない中、避難所での生活費の捻出が喫緊の課題となっています。
村に戻れる日が来たとしても、トレッカーたちが谷に戻り、従来の生活を取り戻すにはさらに時間を要することから、観光や農耕に代わる新しい収入源の確保と、自立につながるスキルの習得が必要とされています。

(ランタンを襲った雪崩の被害については、ニマ・ラマへのインタビューをご覧ください)

 

②カトマンズのジャワラケルチベット難民キャンプの女性

craftcenter首都カトマンズ南部に位置する、チベット難民2,000人が暮らすジャワラケルチベット難民キャンプでは、4階建てのハンディクラフトセンターが半壊し、建物が使用できなくなっています。
ハンディクラフトセンターでは主として難民女性を雇用して、羊毛の絨毯やショールを織っていたが、仮設の作業場では十分なスペースが取れず、これまで通りに難民女性を雇用し、製品を生産することが難しくなっています

 

 

【2】現地協力団体

 

①Natural Resource Development Center

ネパール山間部で暮らす女性たちの自立を目指し、手工芸や織物の研修を実施するNGO。首都カトマンズにハンディクラフトのショールームを運営し、世界中のエシカルファッション、フェアトレード団体に向けた卸売やマーケティングも行う。 

 

②Langtang Disaster Relief Fund

ランタン谷出身の若者グループが中心となり、地震と雪崩で壊滅的被害を受けた故郷ランタン谷の再建・復興のために立ち上げたNGO。

 

③Jawalakhel Women’s Association

ジャワラケルチベット難民キャンプのチベット女性協会