チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2015年10月30日
ンガバで再び1人デモ ネットは遮断され続ける
ダラムサラ・キルティ僧院によれば、今月26日、アムド、ンガバ(四川省ンガバ・チャン族自治州ンガバ県ンガバ鎮)の中心街の路上でタシ、31歳が頭頂にダライ・ラマ法王の写真を掲げ「チベットに自由を!ダライ・ラマ法王をチベットにお迎えすべきだ!」と叫びながら、平和的行進を行った。まもなく、警官隊が駆け寄り、彼は拘束されたという。
タシはンガバ県メウルマ郷第5村の出身。妻ケルペとの間に4人の子供がいる。
ンガバ県一帯では政府関係以外のネットは9月10日以来すべて遮断されたままという。ンガバ県一帯で警官や武警によるチベット人への嫌がらせが続いていると報告される。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)