チベットNOW@ルンタ

ダラムサラ通信 by 中原一博

2013年11月15日

ディルでチベットの自由を求めるビラが張り出され 3人連行

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10月初め以来緊張が続くチベット自治区ナクチュ地区ディル県で10月12日にチベットの自由を求めるビラを張り出したという容疑で3人が連行されていたことが判明した。

連行されたのはディル県シャクチュ郷出身のソナム・ドゥンドゥップ(19)、ツェリン・タシ(18)、チョクサル。ある情報によれば、張り紙には「チベットは独立すべきだ。中国人は出て行け。チベットには人権が必要だ」と書かれていたという。

家族等は彼らへの面会が許されていない。全部で170戸と言われるシャクチュ村には事件以来80人以上の武装警官隊が常駐し、厳しい警戒を行っているという。

ディルでは10月初めに当局が中国国旗掲揚を強要し、これを地元のチベット人住民たちが拒否、国旗を川に流して以来、緊張が続き、これまでに2カ所で部隊による発砲事件が起こり、4人が死亡し、大勢が負傷している。また、これまでに数十人が拘束されている。

ソク県で外国と連絡を取ったとして1人拘束

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同じナクチュ地区、ディル県の北隣にあるソク県で11月11日、トゥプギェル(又はトゥプテン・ギェルツェン)27歳が当局に連行され、その後行方不明となっている。

連行されるとき警察は理由を明かしてないが、地元の人たちは彼が外国のチベット人と連絡を取ったからではないか、と話している。

トゥプギェルはソク県チュンパ・ギェルツェン郷第5村の出身。父の名はテンペー・ギェルツェン、母の名はトゥプテン・チュジン。彼は普段商売をしていたという。

中国国旗掲揚台を破壊

最近、カム、カンゼにおいても中国当局は中国国旗掲揚を強要しているが、そんな中、カンゼ県ドンコル郷内数ヵ村の集会場の前に掲揚されていた中国国旗が掲揚台ごと何度も壊されるということが起った。壊される度に役人が来てまた作り直しているという。いまのところ逮捕者はでていないようだが、これから捜査が始まると思われる。

その他、カンゼでは最近尼僧約200人が集まり、焼身抗議者を弔う法要を行ったと言われる。

参照:11月13日付けRFA英語版http://www.rfa.org/english/news/tibet/posters-11142013164812.html
11月14日付け同チベット語版http://www.rfa.org/tibetan/tibet/thupten-gyaltsen-from-sog-county-was-arrested-by-chinese-police-11142013094746.html
11月14日付けTibet Timesチベット語版http://www.tibettimes.net/news.php?showfooter=1&id=8276
11月14日付けTibet Express チベット語版http://www.tibetexpress.net/bo/home/2010-02-04-05-37-19/11240-2013-11-14-09-38-55
11月14日付けphayul http://www.phayul.com/news/article.aspx?id=34226&article=A+Tibetan+arrested+in+Sog+County

筆者プロフィール

中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro

1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)

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