チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2013年1月22日
<速報>今日再び新たな焼身 ボラ郷 今年3人目
今日焼身したクンチョク・キャプの故郷、ギャンリン村。
南インド、デブン僧院僧侶ソナムが先ほどTibet Timesに伝えたところによれば、今日、1月22日、現地時間正午頃、アムド、サンチュ県ボラ郷にあるボラ僧院の討論場の近くで1人のチベット人若者が中国政府のチベット弾圧に抗議するために焼身した。生死は今のところ不明。
若者の名前はクンチョク・キャプ(དཀོན་མཆོག་སྐྱབས་ニックネームはクンベདཀོན་བྷེ་)、年齢は23歳。ボラ郷ギャンリン村の出身。父の名はドルジェ・ツェテンだが、すでに死亡、母の名はリンチェン・ツォ。結婚しており、妻の名前はカルモ・ツェリン。2人の間には10ヶ月の赤子が1人いるという。
現在のところ、その他詳細は不明。
新しい情報が入り次第追記する。
内地焼身101人目。ボラ郷での焼身4人目。サンチュ県ではこれまでに12人が焼身しているが、ウーセルさんによれば全員遊牧民であるという。
参照:22日付けTibet Timesチベット語版http://www.tibettimes.net/news.php?showfooter=1&id=7227
22日付けphayulhttp://www.phayul.com/news/article.aspx?id=32889&t=1phayul はクンチョク・キャプはその場で死亡した模様と伝える。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)