チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2011年9月26日
<速報>今朝、ンガバで若い僧侶2人が再び焼身自殺
今日、現地時間朝10時頃、アムド、ンガバの街中でキルティ僧院僧侶ロブサン・ケルサンと僧侶ロブサン・クンチョックが「自由チベット」のために焼身自殺を行った。
このニュースは今行われているチベット亡命政府議会の席上、副議長の僧ソナム・テンペルにより発表された。彼によれば、この焼身自殺を受けキルティ僧院は現在非常に混乱した状態となっているという。
2人はすぐに病院に運び込まれたが、内1人はすでに死亡したとされる。彼によればロブサン・ケルサンは14歳、ロブサン・クンチョックは18歳という。
ダラムサラ、キルティ僧院の僧カヤック・ツェリンもこの事実を確認したという。彼は2人の年齢は共に18歳という。
僧ロブサン・ケルサンは今年3月16日に焼身自殺し死亡した僧プンツォの義理の弟である。
追って詳細解り次第報告する。
参照:Tibet Times チベット語版http://p.tl/K6KA
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)