チベットNOW@ルンタ

ダラムサラ通信 by 中原一博

2011年7月6日

Happy Birthday!!! to H.H. the 14th Dalai Lama

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今日は非常におめでたい日。第14世ダライ・ラマ法王76歳のお誕生日。
ビデオは1959savetibet/tenzin tharchen tibetさんがyoutubeにアップされたもの。

ビデオ後半でチベット人歌手が法王を隠語で讃える歌がつづく。その2番目シェルテンの「天界の白い鳥(ラチャ・カルポ)」(6:00~)の歌詞は以前訳したものがある。http://goo.gl/hk6F5

4番目「UNITY・一つになろう(団結の歌)」もSherten日本語翻訳チームさんの日本語訳がある。

以下再掲:


<天界の白い鳥>
http://www.youtube.com/watch?v=7PqpK2rbajs

怒りの目 向けられしも
微笑み 向けかえす
地球の福利の根本
あなたは平和の舵手

害する心 向けられしも
利益の心 向けかえす
この地球の全ての民族に
平和の道を示す偉大な人

平和の白い天の鳥 X3

利益の心 むけしも
お返しに災い もたらされ
怒り無く愛と慈しみを守る
あなたは平和の大海

両手を合わせ
六道の有情を頭上に頂き
地球の全てを従える
平和の偉大な伝道師

平和の白い天の鳥 X3

この世の国々
武器と軍隊により
人々 従わせる
このどこが驚くべき

武器や軍隊なしに
釈迦の弟子一人して
この世を支配する
これぞ驚くべし

平和の白い天の鳥 X3

祖国観音の浄土(普陀洛伽)を
悪願の怒鬼に踏みにじられしも
彼らにさらなる愛と慈しみを示す
平和の白い天の鳥

平和の白い天の鳥
千万年の長寿を願う
過たぬ三宝の真理により
祈願が叶えられますように

平和の白い天の鳥 X3

——————————————————————-

「UNITY」 一つになろう
http://goo.gl/fxOgDhttp://goo.gl/fxOgD

歌詞: Taglha Gye 音楽: Dubey 歌手: Sherten 翻訳:Sherten日本語翻訳チーム

(若者たち
アムド、カム、ウーツァンの人たちはみんな家族です!運命を一緒に歩みます!

(子供たち
蓮の花のように調和して、皆で一緒に花開きます!

(学生たち
手と手をつないで、さあ調和して前進です!

(各地域の人たち
私たちの国籍の未来を心配するなら、3つの地域が一つとなることが必要です。

(青年たち
アムド、カム、ウーツァンの人たちはみんな家族です!運命を一緒に歩みます!

(子供たち
雪の国チベット人たちは一つになります!

(役者たち
アムド、カム、ウーツァンの人たちはみんな家族です!運命を一緒に歩みます!
手と手をつないで、さあ調和して前進で~す!

前奏

(シェルテンから
私たちの国籍の幸福と未来を心配するなら、
アムド、カム、ウーツァンの人たちはすべてひとつです!

☆、。・:*:

お~い!チベット人たち! 一つになろう 一つになろう
あなたの父の顔にうかんだ悲しみを思うなら

お~い!チベット人たち!一つになろう 一つになろう
あなたの母が心の中で流した涙を思うなら

お~い!チベット人たち!一つになろう 一つになろう
雪の国チベット人は一つになろう

私たちは父母を同じくするきょうだい、民族の跡継ぎ 赤い顔のチベット人だ!

☆、。・:*:

お~い!チベット人たち! 一つになろう 一つになろう
苦楽の混じった年月を思うなら

お~い!チベット人たち! 一つになろう 一つになろう
チベットの上域、中域、下域の人たちも一つになろう

お~い!チベット人たち! 一つになろう 一つになろう
雪山の前途を思うなら

お~い!チベット人たち!一つになろう 一つになろう
老いも若きも一つになろう

私たちは上域地方の牧場主、下域谷の畑の主 赤い顔のチベット人だ!

☆、。・:*:

お~い!チベット人たち! 一つになろう 一つになろう
涙あり笑いありの運命を思うなら

お~い!チベット人たち!一つになろう 一つになろう
三地域の人たちも一つになろう

お~い!チベット人たち!一つになろう 一つになろう
自由な生活の平和と幸せを思うなら

お~い!チベット人たち!一つになろう 一つになろう
若者、娘たちも一つになろう

私たちは新時代の使者、雪山の未来の主 赤い顔のチベット人だ!

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7月5日付けのRFAによれば、チベット全域において例年法王の誕生日前後には必ず警戒が厳しくなるという。

2000年以前には法王の誕生日を祝うということもある程度大っぴらに行われていたという。ラサなどではチベットの商店は店を閉め、一日中コルラや焼香に費やしたという。ラサの東には法王を祀る小さなお堂もあり、特にこの日はそこは人で溢れていたと。

しかし、2000年以降様子が変わり、法王の誕生日を祝うことは厳しい取り締まりの対象とされるようになった。今では、当局の命令により、ラサのチベット人の商店は今日必ず店を開けねばならないそうだ。

TCHRDのジャンペル・モンラムは「中国国内にいるほとんどのチベット人は法王の誕生日を知っている」「でも、今では家で隠れて仏教の法要の一部にしてこの日を祝すしかない」と。
http://goo.gl/s0xoq

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もっとも、思うに、この前お邪魔したギェルタン(シャングリラ)の元気のいいチベット人たちなら案外今ごろ(半)大っぴらに祝ってるからも知れないなあ~…..

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ネパールのカトマンドゥでは、武装警官隊がチベット人が祝いのために集まる場所に必ず派遣され、一日中警戒が続いたという。特に難民一時収容所近くのナムギェル学校の校庭では大きな祝賀会が予定されていた。朝暗い内に動いた人たち以外、後から会場に入ろうとしたものたちは警官隊に阻止された。
これを不当とするチベット人との間に小競り合いも起こり、一時は緊張したという。塀を越えて入ろうとした女性が落ちて耳を切ったとかの事故も。http://goo.gl/dPZUL

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法王は最近何度か「私は113歳まで生きるであろう」とおっしゃってる。
また、「中国共産党の寿命より、私の寿命のほうが長いということは確信している。死ぬ前に自由な中国を見て死ぬだろう」ともおっしゃってる。

筆者プロフィール

中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro

1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)

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