チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2011年5月27日
カンボジアの庶民的リゾート、美味しいカニが食い放題のケップ
最近、カンボジアの庶民的リゾート地であるケップということろに遊びにいった。
プノンペンからバスで南に4時間ほど走ると海に出る。ベトナム国境に近いところにかつてフランス人がリゾートしていたケップというビーチがある。海沿いには植民地時代に建てられたフランス人の洒落ていたであろう浜辺の別荘が沢山廃墟となって残っている。
ここの目玉は「カニ」なのだ。カンボジア人たちもここにカニを食べに来る。山住みの私もここにカニを食べに来たのだ。カニを注文すると目の前の海に浮かべてある竹のかごから生きのいいカニが上げられる。仏教徒になってからこの手の生きたままの動物を自分が食べるために注文することには相当の抵抗がある。が、ここまで来てしまって怖じ気づくわけにも行かず、どんどん注文する。しっかり身が入っていて実にうまい!
エビもイカももちろんうまい。写真に写っているビール込みセットで15ドルほど。これを昼夜2日間食べ続けた。
このカニは日本では「ワタリガニ」とか「ガザミ」と呼ばれているカニ。思い出せば子供の頃、家の裏の海で私はこのカニを沢山採っていた。引き潮になり磯が現れると、そこいらの石を片っ端からひっくり返す。するとこのカニが飛び出すのだ。それでも子供の頃にはこの強力な親指に挟まれないように捕まえるのはちょっと勇気が入りスリルのある捕り物だった。
ビーチもあってもちろん泳げる。カンボジア人の女性は服を着て泳ぐ、というか水遊びをする。これはインドも同じ。というかビキニ等を着るのは白人と日本人ぐらいか?というか、白人はそれさえ着ない人もいるが、、、
水は生温い。海はどこまでも遠浅。珊瑚の海じゃないので浜も白くなく日本の浜に似てる。
浜辺には時間貸しの海の家が並んでる。必ず3方にハンモックがつってある。カンボジア人はハンモックが大好きという。
この日は4連休の中日、家族連れでにぎわっていた。
市場に転がる果物の王様ドリアン!
臭いが特別良くない事で有名。食べるとちょっと焼き芋のような味がして、食べれないこともないが、私は兎に角臭いがいやで余程のことがないと食べないことにしてる。
こちらはおいしいマンゴー。今が季節、大きな木に沢山なってる。安くて食べ放題。
ランの花の下にぶら下がってるこの大きな果物はジャックフルーツ。黄色い実は独特の弾力食感あり。とても甘い。この他マンゴスチン、ランブータン等、今、南のフルーツは何でも美味しい。
バイクを借りてジャングル巡りに出た。野鳥撮影が目的。何種類か見た事無い鳥を見かけたが、如何せんバイクで行くとその音に反応されて、撮影できるほど十分近づく事ができなかった。この森には大きなサイチョウもいるはずだった。
泊まってたホテルの中庭で夕方テレビ撮影が始まった。カンボジアのイケメン俳優?と美人女優?が料理番組に出演、というものらしかった。
図々しくすぐそばで写真撮ってる日本人さんに対しても2人とも愛想よく何度も笑いかけてくれた。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)