チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2011年1月23日
証拠写真が示す、金で買われた胡錦濤歓迎
証拠写真:左手の焦げ茶のコートを着た女性が金を配るための名簿を持ち、右手の男性が札束を握っている。C/R Lisa Fan/The Epoch Times
元記事
The Epoch Times(大紀元)[Sunday, January 23, 2011 12:04]
By Matthew Robertson
http://www.theepochtimes.com/n2/content/view/49555/
この要約記事が以下に訳したPhayulの記事。
http://www.phayul.com/news/article.aspx?id=28985&article=Photo+shows+Hu’s+Welcomers+were+Paid
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中国の胡錦濤主席がワシントンに来た時、その歓迎は念入りに計画されていた。
これはホワイトハウスによってのみならず、中国大使館によってもだ。
在米中国大使館は、数千人の学生やその他の中国人を歓迎人として動員するために彼らの旅費と食費を支給した。その額は調査により$20~$80と判明。
The Epoch Times(大紀元)は1月18日付けで、Eメイルやネットの調査、さらに学生リーダー、学者協会(CSSA)と交わした秘密の通話を元にした記事を発表した。
彼らはこの歓迎風景の裏に中国大使館がいることを認めたという。もっともこの事は、歓迎が個々の自由意志による自然なものと映るよう秘密裡に行われた。大紀元は真実の情報を得るため、やむなくこの方法を使った。
さらに、大紀元はこのたび中国大使館が学生たちに金を払って国旗を振らせ、スローガンを叫ばせたという証拠になる写真を手に入れた。この証拠写真は金の受け渡しを目撃したチベット人活動家が、こっそりそのシーンを撮影したもので、これを大紀元とシェアーしたのだった。彼らはこれをすぐにプリントアウトし、中国人学生たちに向かってその写真を示しながら「恥を知れ!お前たちは金で買われた連中だ!」と叫んだそうだ。
フィラデルフィアで皿洗いをしているある中国人男性は「地元のコミュニティーグループに雇われ、ここに来て胡錦濤を歓迎するように頼まれた。$55貰った」と話す。
このような歓迎活動は自然な愛国心の現れと見られることが普通だが、実際には中国の場合、そこにはしばしば強制的要素が含まれるのだ。同じくフィラデルフィアから来たというIT学生は大紀元のレポーターに「$55貰う約束でここに来た.大使館から嫌がらせを受けないためにしかたなく来たのだ。もし来なかったら中国の家族に迷惑が掛かる怖れがあるからだ」と語った。
世界中の中国大使館では歓迎活動を成功させることが重要な政治的責任とされている。こうする事により、一つには、中国の指導者たちに自分たちの国の中国人たちが彼らを支援しているという好印象を与えることができ、二つには、チベット、ウイグル、法輪功など人権グループのデモを威圧することができるからだ。
1月20日、集会が終わった後、歓迎グループの内数人の学生が法輪功グループの下に来て「自分たちは$50で雇われて来たが、でも本当は法輪功を支持しているんだ」と大紀元のレポーターに語ったという。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)