チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2009年11月22日
ダラムサラの野鳥・その9
Orenge-flanked Bush Robin 15cm
日本では「ルリビタキ」と呼ばれる鮮やかなブルーが特徴の山鳥です!?
この子はそのメスと判断しましたが、自信はありません。
鳥もオス・メス、子供・大人で羽の色や大きさが変わるので判別は難しいことがあります。
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ダラムサラにはまだ桜が咲き続けています。
こんな心地よい時期、法王にはぜひとも自宅でのんびりと過ごして頂きたい。
前回のエントリーでは法王の健康に関しちょっと大げさな言葉を使いすぎたと反省しております。
「二度ほど疲れでお休みになった」と訂正します。
実際、あの記事からだけでは何とも判断し難いと思われます。
法王はローマからデリーに到着されたのちも毎日、式典、会議、学会と飛び回られています。
Orenge-flanked Bush Robin 15cm
ボケ写真ですみません。この前のトリウンド遠征の折、出くわしたこれがオスのルリビタキ。
出会いは一瞬、これしか写っていませんでした。
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法王はデリーにおいて、20日にはまず the 15th Justice Sunanda Bhandare Memorial Lecture on ‘Women and Peace’ にゲストとして出席された。
http://phayul.com/news/article.aspx?id=26031&article=Dalai+Lama+says+he+learned+a+lot+from+’Guru’+India
席上法王は「インドには非暴力と兄弟愛の文化と伝統があるが、これには数千年の歴史がある。私は多くものもをインドから学んだ」
「女性は世界的問題に対してももっと積極的に前に出て、重要な役割を担うべきだ。
女性は他の人々の苦しみに対しより敏感であるが故にその潜在力を持っているからだ」と話された。
また、平和問題については「それは単なる言葉からはやってこない。それは心から発信されるべきものだ」
「いかなる問題に対しても殺戮は解決ではない」
「すべての問題には解決策がありえる。そしてそれは対話を通じてのみ実現されるべきだ」と語られた。
さらに、日本とドイツの例を上げ世界の国々が「寛容の政策(この場合は特に恨みを持たない政策)」を取るよう促されたという。
Rufous-breasted Accentor 15cm
「アカチャイワヒバリ」という日本名が付いています。
夏場には3000m以上の高地にしかいないが、冬になり高度を下げて来た鳥の一種。
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法王、昨日21日にはMax hospital (確か法王が胆石の時お世話になった病院)のガン病棟の落成式に出席された後、デリー大学にて三日間行われていた「チベットの文化・歴史学会」の最終日に出席され、お話をされました。
詳しくはこの学会に出席された石濱先生の以下のブログへ(もっとも先生、公用がお有りとかで、法王が来られた時まではいらっしゃらなかったようです)
http://shirayuki.blog51.fc2.com/blog-date-20091122.html
法王は「デリー大学は私を名誉教授と呼ぶが、実際には私は役立たず教授だ。
これには二つの理由がある。
まず第一に私には教授としての仕事をする時間がない。
二番目に私は<怠け者>だ。だから宿題をまったくしない。
というわけで、皆さんの前にいるのはビッグな名前を持った役立たず教授だ」
と話されみんなを笑わせたとか。
Alpine Accentor 16cm
日本の「イワヒバリ」と同じと思われます。
これもトリウンド遠征でゲットした鳥。
2700m辺りにいました。
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法王今日はデリーで行われている別の平和会議「Hind Swaraj Centenary Commemoration」に一日中参加されているそうです。
この会議の主題は「紛争地帯に生きる人々の日々の生活の中にいかに非暴力(ガンジー主義)を実現するべきか?」です。
そして、おそらく明日23日にダラムサラにお戻りになり、次の日からティーチングというわけです。
Chestnut-bellied Nuthatch 12cm
撮影高度2600m付近。
「チャバラゴジュウカラ」という日本名が付いていますが、日本には確かいないはずです。
キツツキやキバシリのように、逆さになったりぶら下がったりしながら、木の枝や幹の上を小さな虫を探しながら、忙しく移動していきます。
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ところで、鳥の寿命はどのくらいかと思い調べると、
「生まれた幼鳥のうち、多くは1年以内にほかの動物に食べられたり、病気で死んでしまいます。これらを考えると、小鳥の平均寿命は1年ほど、ということになってしまいます。
(初年度の生存率は0.1~0.2)
自然での鳥の長生きの例は次のとおりです。( )は平均寿命。
スズメ 5~10年(1.3年)
ツバメ 3~16年(1.1年)
シジュウカラ 7~10年(1.7年)
マガモ 11~20年(1.6年)
※鳥類生態学・黒田長久より」
ということは、単純に、今年見かけた鳥を来年また見かける確率は50%ぐらいか?
以外に短命と知りました。
個体差が激しいようです。
一般的には大きい奴が長生きする。
中には20年以上生きたという記録もあるとか。
名前は判りません。15cmほどの可愛くて、色のはっきりした鳥ですが、図鑑やネットの中に見つけられませんでした。
以下、連続三種名称不明。
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今日紹介している鳥たちは小さい小鳥ばかりです。
中には夏場5000m付近までを活動圏とする鳥もいます。
そんな鳥は高地仕様で肺と心臓が特に強くできていると言います。
心臓の鼓動回数は人間の約4倍。
一秒間に5回ぐらいはビートを打ってることになる。
長生きしないはずだ。
素早くて、華やかだけどその分死に急いでるようでもある。
特に派手なオスはテストステロン過剰で早死にの原因を多くつくるようです。
この点は人間も似てますが?
それにしても、哀れだ。
短か過ぎて巡る季節も味わえない子供がほとんどだ。
子供は他の動物に食べられたり、病気になったりするとは、、、
思ったより大変な鳥生と知る。
が、この事情はかつての人間種にも同様でおそらく人類の寿命も何百万年の間20~30年ほどしかなかったのではなかろうか?
現代においてもアフリカはじめ多くの貧しい国の田舎においては病気事情はたいして変わっていない。
例えば、チベットの山奥では盲腸になっても手術など出来ない。
家族は祈祷師を呼んで祈るばかり、本人は七転八倒の挙げく死ぬものが多いと聞く。
チベット人はこれをただ「お腹の病気で死んだ」という。
鳥にも血液型があるという。
ということは、性格の違いがあるということだ。
(性格の違いを血液型の違いに求める理由はアバウトだけど)
几帳面な小鳥とか、勝手なのとか、グループ遊びが得意なのとか、一人遊びが好きなのとか、、、いろいろいることであろう。
喜怒哀楽もあるに違いない。
顔は笑ってないが、明らかに喜んで踊ったり歌ったりするし。
いやな奴が近くにくると、脅したり、唸り声をあげる鳥もいる。
大体大きい奴ほど図々しいが、鳥も種類に依り性格が相当違うことがじょじょに判り始めた。
Black-chinned Babbler 14cm
日本にはいないが日本名は「クロアゴモリチメドリ」
嘴の後ろの黒い斑点が目のように見えるが、本当の目はそのすぐ後ろにあって極小サイズ。
Collared Owlet (Collared Pygmy Owl) 16cm
この子も日本にはいないと思われるが日本名「ヒメフクロウ」
標高約3000mのトリウンドに到着し、辺りを見渡した時、岩の上に見つけた。
最初小さな石か?と思った。
とにかく小さな、可愛いフクロウ。
身長16cmと図鑑には書いてあるが、実際見た子は身長12~3cmにしか見えませんでした。
とうとう鳥コレクションは180種を越えた!
もっともこれまでの写真はすべて18mm~200mmズーム、望遠F5.6という暗いレンズで頑張って撮ったものばかり。(言い訳)
今度日本に帰ったらもっと明るいいいレンズがほしいが、高いし、
その前に飽きた方が身のためか。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)