チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2009年9月15日
ダライラマ/オバマ会談が11月に!
<オバマ大統領、インド ダラムサラのダライラマに、使節団を送る>
ICT 発表声明、2009年9月14日
ダラマラマ法王事務所は9月13日と14日に、米国政府高官との会談
が北インド ダラムサラで行われたことを発表しました。使節団
はオバマ大統領の政府間関係と公式実務の上級顧問、兼、大統領補佐官
であるValerie Jarrettが代表し、民主主義と国際問題を取り扱
う国務次官Maria Oteroを含む米国政府高官によるもの。
(Valerie Jarrettはチベット問題の調整官を兼任する)
ダライラマ法王のウェブサイトに発表された声明によると
http://www.dalailama.com/news/432/news.htm
(http://www.dalailama.com/news/432/htm), Jarrett大統領補佐官はオ
バマ大統領の誓約である「チベットの独自な宗教、言語と文化的な伝統
を守ろうとしているチベット人への支援と、彼等の人権と自由の権利が
守られるようする」旨を伝えるとともに、合衆国大統領として、チベッ
ト人のために中国の中にあって、意味のある自治を求めるその一環した
中道のアプローチを称えました。
法王事務所の古参秘書官はJarrett大統領補佐官が、オバマ大統
領とダライラマとの揺るぎない友好の存続を示し、加えて中国ー米国間
外交を強める意向を示しました。これによって、米国は両国間の対話の
進展、人権改善その他のチベット人にとって改善されるべき事情に対す
るより強い立場になるためとしています。
声明では、11月に開かれる米ー中サミットの直後、オバマ大統領とダ
ライラマがワシントンDCで会見する旨も、発表しています。
先出の法王事務所、古参秘書官は、国境問題も含めて、協議するために
オバマ大統領が北京での協議後、大統領とダライラマ法王が会見するこ
とが望ましいと決まったと語る。
ダライラマ特使のロディギャリ氏は、”法王様は(使節団と)大統領が
どのように具体的にチベット人の状況を改善できるかという意見を共有
され、北京サミットでチベットに関して、どのような展開になったかを
大統領から直接伺える機会を大変有り難く思います。と述べられ、今後
年末に向けての法王様のスケジュールはホワイトハウスからの打診を
待って会見の調整をする予定です”と話しました。
中央チベット行政府のサムドン・リンポチェ主席大臣は米国使節団の訪
問を受けて”オバマ大統領のダライラマ法王のリーダーシップとアプ
ローチに対する賞賛と、チベット仏教文化に対する尊敬を示された、今
回の訪問はチベットにとって、重要な訪問です。わざわざ遠路をお越し
いただいて、直に法王様とチベット人にメッセージをお伝え頂き感謝し
ます。”とのべました。
Press contact:
Kate Saunders (in Washington, DC)
Communications Director, ICT
Tel: +1-202-731-3148 or +44 7947 138612
email: press@savetibet.org
訳文責;若松えり
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)