チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2009年8月24日
富士山とチベット国旗
昨日から珍しくチベット関係のメディアに日本発のニュースが流れています。
みんなで、22日に富士山に登られたのですね。
以前から、チベットの国旗を持って富士山に上ることを勧めて来ましたし、実際これまでにもチベットサポーターの何人もがそうされたことでしょう。
元々、チベットの国旗の中には大きく富士山が描かれてるという話もありますし。
しかし、今回はとに角、東京の「法王事務所」が主催されたというのが良かったですね。ニュースには50人のチベット人および日本のサポーターが登頂した、とありました。
記事ではFuji-yamaへpeace pilgrimage 「平和の巡礼」のため登った、となっています。富士山は神道の聖山であると紹介されています。
チベットの内地の人々も「そうか、日本の高い聖山に沢山の人がチベットのために登ってくれたのか」と納得したことでしょう。
私も日本にいれば、必ず参加していたイベントです。
RFA掲載の写真には国旗を持つルントクさんの顔が見えますが、元気の良いルントクさんとかが特にこのイベントに乗る気だったに違いないと想像されます。
http://www.rfa.org/tibetan/otherprograms/newsanalysis/tibetan-activists-make-peace-prlgrimage-up-japan-mt-fuji-08232009150809.html
最近はチベット人でも一度長くインドに住んだ人達の中には、チベットに帰ろうと峠に向かったが、息が苦しくて、結局行けなかったという話があると聞きました。
ツォコさんはじめチベット人は、苦しさを顔に出せずに我慢して登ったことでしょ
う。
誰が一番に登るとかの競争はしなかったのかな?
それにしても、この辺の山と違って人が多いですね。
皆様、御苦労さまでした。
富士山とチベット国旗には古い縁起もあるし、、、
国旗を見てると富士山が二元を乗り越え如意宝珠を世界に届ける雪山チベットそのものであることがわかる。
このイベントは毎年続けられるべきでしょう。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)