チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2009年8月22日
逮捕された夫の釈放を求め子供5人と共に警察署の前で妻が決死の座り込み
本日(21日)カム、ジョダ県警察署前で現在逮捕拘束されている、夫のゴンポ・ダルゲの解放を要求し、妻ポヤが自身の子供たちを連れ座り込みに入った。
8月12日付亡命政府リリースによれば、ジョダ県で起きた抗議デモに関連し、ゲルツェン家のジャンパとプルック及びムツァ家のツェテンは8月4日チャムドに護送され、二年の刑を言い渡された。
さらに、ジョダでのデモを先導したとして、アシャ家のノルラとゴンポ・ダルゲの二人は依然ジョダの拘置所に捕らえられたままだという。
21日ゴンポ・ダルゲの妻ポヤは5人の子供全員を連れ、ジョダ警察署の前で夫の解放を要求する座り込みに入った。
彼女は「もしも夫を解放しないなら、この場で自殺する」と広言しているという。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)