チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2009年8月18日
ラギャ大デモの逮捕者に判決
今年3月21日、ァムド、ゴロ・チベット族自治州ラギャで僧タシ・サンポ28歳が拷問を逃れるため黄河に身を投げ、自殺した。
左の写真の中、赤い矢印の辺りに身を投げたという。
次の日、これを知ったラギャ僧院の僧侶や市民数千人が抗議の行進を行い警察署に詰めかけた、という事件のレポートは3月22日から数日間このブログに載せました。
http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/2009-03.html?p=2#20090322
http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/2009-03.html?p=2#20090323
デモの動画も以下で見ることができます。
http://media.phayul.com/?av_id=148
ダラムサラのTCHRDによれば、8月13日マチェン県人民法院は3月22日の抗議活動に参加し逮捕されたチベット人の内8人に判決を言い渡したという。
http://www.tchrd.org/press/2009/pr20090814.html
http://phayul.com/news/article.aspx?id=25340&article=8+Tibetans+sentenced+over+Ragya+protests
内6人の僧侶には1年から7年、俗人2人は半年と1年の刑。
1、僧パルデン・ギャツォ40歳、戒律師 刑期7年
2、僧ツルティム 元戒律師 刑期4年
4、僧ジャミヤン・ケドゥップ 官理委員会秘書 刑期2年
5、僧ゲンドゥン・ラロ 刑期1年
7、ギャサ村出身のフ・ロ 刑期1年
8、ギャサ村出身ヤン・キャップ 刑期半年
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これで、話は終わるのであろうか?
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)