
チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2009年5月28日
チャムドで6人の僧侶に12年~15年の刑
以下の情報は数日前からRFAで流されていたニュースですが、昨日TCHRD,Phayulもレポートしていました。
27日付、TCHRDリリース:
http://www.tchrd.org/press/2009/pr20090527.html
チベット自治区チャムド(昌都)地区ジョムダ(江達)県チュコル町において2009年1月5日爆発事件があったという。
それ以前からその地域では散発的なデモが繰り返されていた。
その数日後1月9日と10日、デモを行ったとしてデン・チュコル僧院の僧侶6人が逮捕された。
裁判所は5月22日、彼らに爆弾を爆発させ、抗議デモを行い、ダライラマは「分裂主義者、敵対勢力」であるという書類にサインしなかった等の罪状を押し付け、判決を言い渡した。
ジャムダ県人民法院は、僧院長テンジン・ゲルツェン37歳、元会計ガワン・タシ51歳、ニ・チック50歳、タシ・ドルジェ30歳の四人に15年の刑。
声明導師ジャミヤン・シェラップ42歳に13年の刑。
ツェリン・パルデン36歳に12年の刑を言い渡した。
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また、別のTCHRDのリリースによれば、先に5月21日、カンロ中級人民法院から無期懲役の刑を受けたツルティム・ギャツォと15年の刑を受けたタプケ・ギャツォの家族たちは刑が確定したのちも面会が許されず、すでに一年以上も会うことができないと訴えているという。http://www.tchrd.org/press/2009/pr20090527a.html
http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/51202903.html
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裁判の一シーンはテレビで流されたが、家族はその姿を見ることができただけだったという。
もちろん長い拷問、拘留中も会えないし、裁判も家族に知らされることもなく秘密裡に行われ、刑期が決まっても会わさない、、、
拷問、不正裁判の事実を隠すためとしか思えない訳です。
爆弾の話とか、過去に何回かありましたが、状況的にみてすべてやらせと疑えるものばかりです。
筆者プロフィール

中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)