チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2008年8月26日
チベット旅行の勧め、その他
ところでこれからチベットに行ってみようかとお考えの方も多い?かと思われます。
暇と金と興味とちょっとばかりの勇気のあるかたはどんどん行ってください。
チベットの空と星を体験するため、隠された<真実>を知るためにチベットに行ってください。
取りあえず表向きはラサ周辺、グループのみ、ガイド付きが条件となっているようです。
まずはガイドに知り合いのチベット人がいるとか現地のチベット人経営の旅行会社を知っているなら万全です。かなり自由に動けるはずです。
そうでないときには、ガイドにもよりますが、「今日は気分が良くないから部屋で休む、来ないでもいいよ」と言えば済むこともあります。
後は自由です。
服装はチベット・中国風にまとめて、目立たないように自然にまずは僧院、尼僧院めぐりをしてみるとか?
今のところの情報では、デブン僧院、ガンデン僧院は閉鎖、セラ僧院には入れるが
お堂は閉鎖、屋外での問答も長く行われていないという。セラ僧院には少人数僧侶がいるらしいが詳細は不明。サムエ僧院には行けるという情報と行けないという情報があります。
出来れば近郊のペンボルンドゥップとかメトクンガとかにも行って見ては如何でしょう、、
それにしても一つ気を付けて頂きたいのは、接触するチベット人の身の安全です。
積極的に外人に話したい人はいるはずです。
細心の注意を払い、しかしリラックスして、うまくやってください。
緊張しすぎると、最後は被害妄想になりますから、どんなときにも明るくやってくださいね。
アムド、カムには行けないだろうと、諦めることはありません。
実際今でもかなりの外人旅行者が粘り強く、もちろんたまには公安に見つかり追い出されながらもこの二地方を彷徨っているはずです。
例えば以下は英文ですが、参考までに。
http://phayul.com/news/article.aspx?id=22635&article=Restive%2c+remote+Tibetan+region+under+military+lockdown誤報により法王が一時「カムで140人が殺された」と発言したことになりましたが、そのカムの町とはカンゼのことです。
今ここを目指す外人が多いようです。
AFPの記者が近くのガンディンまで行ってインタビューしたりしています。
最近ここに入り追い出された香港人は「カンゼの街角にはどこでも土嚢が積まれ中には機関銃を構えた兵士がいる。道の両側にもいたるところに銃をもった軍隊がいる。
正直私は人生でこんなに恐怖を覚えた街を他に知らない」と語ったという。
アムドの北から入るか、甘粛省から入るか、成都から入れるのか?
とにかく首尾よく入れたら情報送ってくださいね!?
ホテルの窓からなら写真も撮れますしね。
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車窓から写真をとるとどうなるか?
以下の記事はphayul.comにも載っていました。
Daysさんが一部を訳されているのが見つかりましたから転載させて頂きます。
<ウーセル、公安に拘束される>
チベット人として最も有名なライター、ブロガーが、ラサ訪問中に軍事施設を撮影したとされて公安に一時拘束を受けた。8人の公安が彼女の実家を訪れ、取り調べのために連行したという。
彼女の夫によると、公安の書類は名前が間違って記載されていたため、連行前に確認するよう、また、規定の12時間以内に帰宅させるよう求めたという。彼女は8時間にわたり、彼女がタクシーの中から軍や公安の写真を撮っていたという目撃者の証言について、繰り返し尋問を受けた。
「自分は立ち入り禁止区域や軍事基地には入っていない、公共の場所で写真を撮ることが違法なのか、と彼女は主張していました。拘束の法的根拠は何もないのです」と夫の王氏は言う。
公安は彼女の実家を捜索し、王氏のノートパソコンからもファイルを削除した。パスワードを解読し、公安や軍関係者が写った写真を消すように命じた。
「彼らの目的が威嚇だったのかどうかはわかりません。ただ、影響力のある作家に対してもこのようなことができるということは、一般のチベット人はこうした脅威を毎日感じているのに違いありません」。
親族や友人たちとの再会の宴を断り、夫妻は北京の自宅に戻ることを決めた。1ヵ月を予定していたラサ訪問は拘束劇のあと48時間以内に終わってしまい、たった6日で北京に飛んで戻ることになった。
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/asia/article4607454.ece
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彼女が去年はじめに外国ベースではじめたブログ
woeser.middle-way.net
にはすでに300万人がアクセスしたという。
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その他地震の情報もDaysさんの訳から
<チベットで地震、死傷者の報告なし>
チベット自治区地震局によると、昨夜21時22分頃、シガツェのチュンバ(仲巴)県を震源とするマグニチュード6.8クラスの地震が発生した。チュンバ、ツォチェン(措勤)、ゲルツェ(改則)で揺れが感じられ、ツォチェンが最も揺れが大きかったようだという。
現地対策本部からの情報では、被災状況が深刻な3つの町や村の学校、病院にテント12張りを持って救援隊が入った。「チュンバ県は広大なため、すべての状況はまだ把握できていないが、いまのところ死傷者の情報はない」という。
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最近中国はチベットにおいて巨大な鉄鉱床を発見したと発表した。
ダライラマ法王はフランスで「中国はチベット人弾圧のために増強した軍隊をこのまま長期に渡り駐留させるつもりらしい。憂慮すべき圧政の事態だ」と語られた。
緊張は長くつづく気配だ。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)