チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2008年7月29日
死のハンガーストライキ
予想はしていたがいよいよ<死のハンガーストライキ>がデリーで始まってしまった。
今回の参加者は6人、内5人は僧侶だ。
今回は普通のハンガーストではない。
水も飲まないのだ!!
40度にもなる今のデリーでこれを始めたのだ。
一週間以内に最初の一人が死ぬであろう。
嘗て1990年代の終わりにあった同種のストでは確か58日だったか?
続けた時、インドの警察隊が強制退去を強行した。
それを見た、第二次グループにサインしていたツプテン・ゴドゥップ氏は
このとき多量の石油を浴び、焼身自殺した。
巨大な炎に包まれながらも「法王に長寿を!チベットに自由を!」と叫び走った。
最後は合掌の姿勢をとりつつ崩れ落ちた。
このままでは、オリンピック開始までには全員死亡していることは確実だ。
法王は止めるのか?
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)