チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2008年5月30日
パルデン ギャツォ (著)『雪の下の炎』復刊運動
今、映画化されて、世界中から注目を浴びつつある名著があります。
と言って友人からのメール。
昨日ジェノサイド裁判の話でも紹介したバルデン ギャツォ氏の著書の話です。
復刊することを促すサイトが有るそうです。
元チベット政治犯の証言集と言えば、私たちルンタプレジェクトでも今度の<子供の会の展示会>に間に合うよう、獄中生活27年の「ジャンパ プンツォ氏の証言」(長いですが59年に向けてと、そののちチベットが経験しなければいけなかった悲劇の歴史が良く解るので、ぜひ読まれることを再度お勧めします9
http://www.lung-ta.org/testimony/jampa.htmlを中心に証言集を出版しようとしています。
写真は1988年3月3日 ジャンパ プンツォ氏が一人再び声を上げた時の貴重な写真です
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『雪の下の炎』
パルデン ギャツォ (著)
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アマゾンの紹介文:(「MARC」データベースより)
28歳のチベット僧は身に覚えのない容疑で中国政府に逮捕された。
そして33年間にわたる投獄。想像を絶する苛酷な獄中生活の末の釈放。
圧政者の前に決して屈することのなかった僧の、祈りと怒りの衝撃の自伝。
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映画公式サイト
http://www.fireunderthesnow.com/
予告編 (動画・迫力あります、ぜひご覧ください。)
http://www.fireunderthesnow.com/index.php?v=Trailer(監督はSasa Makoto さんという若き日本人女性。日本での公開予定は未定)
パルデン・ギャツォ師は先ごろ、チベット人ジェノサイド裁判の証人として
スペイン最高裁での法廷に立って証言されています。
しかしながら、この邦訳本、日本では現在、絶版になってしまっています。
皆さんの力で、復刊させませんか?!
http://www.fukkan.com/
↑「復刊ドットコム」では、絶版本の希望者を募ってある程度人数が集まったら
、出版社と復刊を交渉してくれるサービスです(無料)。
『雪の下の炎』も、すでに登録されています。
http://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=41791
チベット人で拷問にあった人の体験談、といえば、商業出版では専門書を除けば
、
アデさんかパルデンさんの自伝ぐらいしか情報がありません。
インターネットから情報を得る人はまだ一部の層に限られており、
書籍という信頼ある形でチベット人の証言が世に出る意義は大きいと考えます。
復刊ドットコムへのメンバー登録は無料です。
趣旨にご賛同いただける皆様にはぜひメンバー登録をしていただき、
『雪の下の炎』に一票、投じていただけますと幸いです。
#また、口コミやブログでも広めていただけると、嬉しいです。
#よかったら、ブログやメールに転載して、宣伝してください。
#大勢からの反響がある方が、復刊ドットコムさんにも
#出版社への交渉を進めていただきやすい、と思われます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
なお、「復刊ドットコム」にはチベット特集ページもあります。
http://www.fukkan.com/fk/GroupList?gno=1944
======(引用・転載ここまで)====================================
まるで余談だけど、
この最後のチベット特集ページを開くと、そこには
「ミラレパの十万歌」もあった。
いつかは、近いうちに、チベット語より翻訳しようと思ってる本なので、復刊には複雑な心境。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)