チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2008年3月26日
チベット・フリーダム・トーチ出発
先ほど午後2時半にTibetan Youth Congress(チベット青年会議)主催の「チベット独立トーチリレー2008」が、ダラムサラのTYCの建物の前から始まりました。
例の統一委員会(※亡命政府主導で立ち上げられた、武力弾圧に抗議するためのチベット人の共同組織)の了承はとってあるようですが、ほぼ独自の企画のようです。もちろんスローガンとしては、激しく「チベットに自由を!」「チベットに完全独立を!」でした。
命名(チベット・フリーダム・トーチ)からしてそうなのです。
今日から5大陸を走り抜け、8月8日にラサに到着の予定だそうです。詳しい日程はTYCのページに乗ってるはずです。
日本は7月12日となっていますが……。ロプサン(ワンギャル氏)の「チベタン・オリンピック・トーチ」をこの前やってますよね……ま、先の話ですが。
それにしてもこのグループのはロプサンのとは違って相当過激なことを計画してるかもしれませんね。また一つ話題が(ともしびが)増えたと思えば、いくらトーチがあってもいいのかな?
これから、午後5時からはツクラカンの前庭で、中国製品を燃やす派手な催しがあるそうです。
3月10日にギリシャで採火しようとしてトラブルになった、ってニュースになってた聖火ね……って、へっ? 7月12日に日本!?
念のためチベット青年会議のサイトやチベット・フリーダム・トーチの特設サイトなどをチェックするも、それらしい記述はなし。どうなるんだ、気になる……。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)