
チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2017年12月24日
焼身抗議のメッカ、ンガバで160人目
23日付、RFA(ラジオフリーアジア)などによれば、昨日23日、現地時間午後6時半ごろ、アムド、ンガバ(ཨ་མདོ་རྔ་བ། 四川省アバ・チベット族チャン族自治州アバ県アバ)にある、キルティ僧院付近で、一人のチベット人が中国政府のチベット人弾圧に抗議するための焼身を行った。
目撃者が撮影したと思われる動画がフェースブックなどに挙げられている。そこには焼身者が大きな火柱となり、そのまま前に進む姿が映され、女性が「ダライ・ラマ法王のご加護を」と唱える声が入っている。
焼身者は保安要員によりどこかに連れ去られ、生死、身元は未だ不明である。
内地におけるチベット人の焼身抗議はこれで152人目。内外合わせて160人目。今年はこれで8人のチベット人が新たに焼身抗議を行ったことになる。
参照:23日付RFAチベット語版
同英語版
CTA(チベット亡命政府)リリース
筆者プロフィール

中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)